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ヘンリーおじさんから、みなさんへ
  1. 「もっと多くの人に!」CDに込められた思い
  2. これからのヘンリーおじさん

1.「もっと多くの人に!」CDに込められた思い

CD完成までのドラマをお話してきました。
すでにCDを聴いてくださっているみなさんにとって、この「やさしい英語のうた」が、ますます身近に感じられてきたのではないでしょうか。

また、CDを聴いたことのない方にも、「これはちょっと、他の英語の歌とは違うようだ」と感じていただければ、嬉しく思います。

実は完成したCDは、大手レコード会社から発売するという話もあったのです。でも大手レコード会社からCDショップに出荷されても、売れなければ即返品されます。返品されてしまったら、よほどのことがない限り、二度と売れることはないでしょう。

「権利を自分で持っているなら、草の根でコツコツ売ったほうがいい」と、レコード会社にいる友人からアドバイスされたこともあり、自分のホームページなどで販売を始めることにしました。短期的に売れるのではなく、興味を持った方がいつでも手に入れられるようなCDにしたかったのです。

最初は「ヘンリーおじさんの質問箱」(現在は「英語子育て質問箱」という名前になり、アルクのサイトで続いております)で宣伝をして、ご希望の方にお送りする形でスタート。徐々にファンが増え、口コミで広がっていきましたね。CDを実際に聴いた子どもたちが、英単語やフレーズを自然に語りだし、それに驚いたママたちの反響が大きくなっていったのです。

その後、いずみ書房での通信販売が始まり、最近では生協などでも販売されるようになりました。さらに今後は、CDショップでも扱われるようになるなど、徐々に展開が広がっていくと思います。でも、焦らないで進めていくつもりです。良いものは、根気よく売っていけば、必ず売れるものだと信じていますからね。

アメリカで暮らしていると、さまざまな人の話すさまざまな英語を耳にします。当然、それぞれのお国ごとに個性がありますよ。言葉は通じるのが一番なので、難しい表現なんか使えなくても、日本人は日本人の英語でいいんです。ただ最低限、日本語にない音だけは身につけなければ、相手が言っていることもわからないし、自分が言ったことにも理解を示してはもらえません。つまり、会話にならないのです。

子どもも10歳を過ぎる頃から、外国語の音を覚えるのが苦手になります。小学校高学年くらいになると、母国語がうまくなって、かなり複雑なことも話せるようになるんですね。日本人の場合は日本語の発音がしっかりできてくると、英語の発音ができなくなる。だから今後、小学校高学年から英語の勉強が本格的に始まるようですが、あまり効率良く学べる時期だとは思えません。

だからと言って、「発音を覚えるなら今だ!」とばかりに、小さな子どもたちに発音のレッスンばかりさせてたら、飽きちゃう。その点、歌だったら楽ですよね。しかも、まねしろなんて言わずに、BGMとして流しているだけだってOK。英語の音が自然に耳に入って、聞こえた通りに歌おうとするうちに、「turn」のように日本語にない音だって、誰でも簡単に身についてしまうのです。

「ヘンリーおじさんのやさしい英語のうた」は、今までのCDとは違います。子どもたちが釘づけになり、それでいて英語の基礎を、聴くだけで自然と覚えてしまうCDなのです。これこそ「ヘンリーおじさんのマジック」と言われる理由なのです。

「日本のように英語を母国語としない国の子どもたちに、歌を通して楽しく英語にふれてもらいたい」という思いが、このCDには込められています。だから、なるべく多くの人が聴いてくれることを願っています。

 

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