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ヘンリーおじさんによる全曲ガイド
  1. CD1
  2. CD2

2.CD2

CD2ジャケット CD1とCD2の違いは?と、よくきかれます。
一言で言うと、CD1は音と単語を覚えるのが目的。
CD2は、歌いながら身体を動かしたり、踊ったりできる曲もあるので、クラスで教材として使うこともできるのです。いずれも特徴がありますので、両方をおすすめいたします。
CD1では29名でしたが、CD2ではさらに増えて、43名の子どもたちが歌っています。すごい人数ですよね!

CD2のほとんどの歌の前後には、3歳の女の子のコメントが入っています。この子は、実は、日本人のママとアメリカ人のパパを持つハーフなんです。彼女のお姉さんも、『My Favorite Lunch』の中で「Monday is sandwich」と歌っているんですよ!

 

M1:Let us Clap Our Hands Okay?

『手をたたきましょう』の英語版ですね。「Let us clap our hands okay?」の「okay」がポイント。「Let us clap our hands」だけだと、間延びしてメロディーに合わないんです。かと言って「Let us try to clap our hands?」じゃ面白くない。1週間くらい悩んで、「okay」をつければいいんだ!と思いつきました。楽しくなるし、子ども向けの英語として、やわらかい表現にもなり、理想的です。詞と曲がぴったりにできたときの嬉しさは、格別ですね!

日本語で歌われる『手をたたきましょう』は、歌詞が3番まで。ヘンリーおじさんは6番まで作ってしまいました。あくびをしたり、おばけのまねをしたり、チャチャチャとダンスをしたりできます。クラスで歌うには、最高ですね。

 

M2:I'm a Ball

ヘンリーおじさん自身が大好きな歌のひとつ。カントリー調なので、踊りたくなります。歌詞に合わせて身体を動かすと、立ったり座ったり、床をゴロゴロしたりできます。

この歌を歌っているのは、Chiaraちゃん。実は、他にも2名が録音し、合計3名で競演となりました。いずれも良い出来だったのですが、最終的にChiaraちゃんの録音が選ばれたのです。

 

M3:Knock, Knock, Knock

ドアを叩くとき、「トントン」ですか?実は、西洋では2回ノックすることをbeggar's knock(物乞いのノック)と言い、嫌がる人がいるのです。ノックは3回にするほうが無難です。

ドアの外で音がするけど、何だろう?!と、留守番をしている子どもたちが怖がるお話。映画『Home Alone』を連想させますね。でも、犬がワンワンとほえたら、音はしなくなりました。さて、ドアの外にいたのは……?

 

M4:Touch Your Head

CD1で人気の『Touch Your Nose』の続編です。今回は、身体の部分を、もっとたくさん覚えることができます。

前回同様に、かわいい声で歌っているのは、Sophieちゃん。性格も、とてもかわいい女の子なんですよ。

 

M5:Cat Eyes

幼い声のほうが雰囲気の出そうな歌ということで、先生が3歳児を中心にシンガーを選んでくれました。

「上がり目、下がり目、くるっとまわってネコの目」、日本ではおなじみの歌ですが、英語にもほしいなと以前から思っていたのです。

 

M6:Hello, Hello, Moshi Moshi

「でんでんむしむし、かたつむり」は有名な童謡ですが、「むしむし」は、電話の「もしもし」に似てますね。日本語の「もしもし」は、外国の方からすれば、実に楽しい言い方なのです。

いろいろな国の言葉で「もしもし」が紹介されていますが、みなさんはいくつわかりますか?録音現場でも、子どもたちはいろいろな言い方をまねして、喜んでいましたよ。

 

M7:My Favorite Lunch

「好きな」とか、「ひいきの」という意味のfavoriteが使える歌です。ランチも、変化があって楽しいですね。

「Monday is sandwich」と歌ってくれているのは、日本人のママとアメリカ人のパパを持つハーフの、Brookeちゃんです。

 

M8:Yeah! Baby! 2×11 is Twenty-Two

かっこよくエレキギターを弾いているのは、エリック・クラプトンとも共演したことのある有名なギタリスト。

録音のときの、おもしろいエピソードがあるんですよ。彼は演奏で失敗すると、自分に腹を立てて、ギターのピックを床に投げつけるんです。それで、右手でポケットから新しいピックを取り出し、次のテイク。また失敗すると、ピックを投げつけて、ポケットから次のを出す……4回もやったら、ポケットの中が空になったみたいで、どうするのかな?と思っていたら、今度は左のポケットから出した(笑)。あらかじめ、たくさん用意していたんですね!

子どもたちはアドリブで自由に歌っています。エンディングは、CD1のジャケット写真にも写っている、カーリーヘアーの男の子のアドリブです。

 

M9:Butterfly

日本でも昔から歌われている童謡『ちょうちょ』の英語版。でも、原曲はスペインの曲だってご存じでしたか?明治や大正の童謡作家は、外国のメロディーに日本語歌詞をつけていたんですね。私はそれを、さらに替え歌にしました。

歌っているArielleちゃんは、美しい声を持っていますね。実は、声を使いわけることができるのです。今回は、「かわいいタイプの声」で歌ってもらいましたが、「オペラ的な声」で歌うと、すごい迫力なんですよ。

 

M10:I Wash Hands, You Wash Hands

一緒に手を洗って、ランチを食べて…と、お友達と一緒に、いろいろなことをしながら歌える歌になっています。

数名の子どもたちが交互に歌っていますが、歌詞がちゃんと聞こえるように、英語の先生が発音の指導をしながら進めました。歌詞が聞き取れないと、英語の勉強にはならないからです。

 

M11.I Love You, Daddy

CD1で紹介された『I Love You, Mommy』を聴いて、Daddyたちが文句を言いました。「パパの歌はないのか?!」。そこで、この歌が作られました。でも今度は、おじいちゃん、おばあちゃん、おじさん、おばさんと注文が殺到するのではないかと、心配をしてます。

実は、録音の時には、誰が歌うか決まっていなかったのです。別々の日に、3人が録音しました。もちろん他の子も上手なのですが、結局勝ち残ったのがChiara ちゃん。他の2人の歌は、それぞれのご両親にプレゼントしました。

この歌は30年後でも、古びることなく聴けると思いますよ。ホンキートンク風のピアノ(※ピアノの調律をずらし、わざと調子が外れたように演奏すること。)も、いいですね!ピアノを習っている方にも、参考になるかもしれません。

 

M12:.No, No, No

「♪No, No, No, This is not my dog 〜!」と、元気よくアドリブで歌っている子がいますね。このような自由な歌い方も、聴いている子どもをひきつけるようです。

曲のアレンジにも注目してください!クラシックの四重奏の感じで仕上げられています。「子どもの頃からクラシック音楽にも親しんでほしい」、そんな願いから作られているのです。

 

M13:Which is Better?

日本には、「どちらにしようかな、神様の言うとおり」なんていう便利な歌があるけど、英語にはない。そこで、この歌が作られました。

歌っているのは、全員が3歳(ひとり2歳がいます)。舌足らずな歌い方が、たまらないほどかわいい!

 

M14:Where is the Spring Time?

「春が来た、春が来た、どこに来た」日本の文化ですね〜!英語に変えてみても立派に通用するから、嬉しくなります。「日本のすばらしさを外国の人たちに伝えてほしい」との願いを込めて、英語版を書いてみました。

2人の女の子が一緒に歌ってくれています。2人とも上手ですね!この歌が大好きだと言ってくれました。日本の歌が世界に広がり始めた瞬間でしたね。

 

M15:Snap Your Fingers

口笛と同じように、指を鳴らす人も減ってきているようですが、寂しい限りです。子どもたちにもsnap your fingers と教えてほしいと思います(そのためには、ママやパパもできなければなりませんがね)。これも遊び歌になっているので、指を鳴らすことから始めて、手をたたいたり、足を踏みならしたりして遊べます。クラスで使えますね。

昔のテレビ番組で、オバケ一家の『The Addams Family』というのがあって、テーマ曲に指を鳴らす音が入っていました。懐かしいので、私も、それ取り入れてみました。アメリカの子どもたちの間でも、人気がありましたよ。

 

M16:.Pigeon Coo Coo

この歌も、ヘンリーおじさんのギターの弾き語りになっています。一緒に歌ってくれたのは、Dianaちゃんです。(CD1のジャケット写真前列右端)彼女も個性的な声をしていますね。8歳ぐらいだった当時は、私の姿を見ると遠くにいても走って来て、「Hi! Uncle Henry!」と抱きついてくれました。孫娘のように愛しく感じたものです。でもあれから3年もたっていますので、次回会うときは、そういうわけにはいかないでしょうね。

ハトの声が入っているのに気がつきましたか?あれは、私が鳴きまねをしているのです。ずいぶん昔になりますが、あの吉永小百合さんに『街のハト』という歌を書いたことがあります。実はその歌のレコーディングにも、ハトの鳴き声で参加しているんですよ。コンサートツアーにも「ハト役」として同行したものです(笑)。

 

M17:Will You, Will You?

『Row, Row, Row Your Boat』という有名な童謡の替え歌です。3歳の子どもたちを集めて、録音しました。みんな、3歳にしては上手でしょう?!歌をちゃんと習うと、このように上手に歌えるのですね。しかも、マイクを前に、カラオケに合わせての録音ですから、大人にだって、なかなかできることではないのです。

1番の歌詞は、歌の先生の息子さんが歌っています。さすがは、お母さんが歌の先生、お父さんが管楽器の演奏家という音楽一家の長男ですね!

 

M18:This is My Family

これはすごく讃美歌的な歌だと思います。自分でもお気に入りの歌のひとつですね。

実は、この歌は初め、子どもたち7名ほどで録音されました。子どもたちは上手に歌ってくれたのですが、私なりに持っていたニュアンスと違ったので、自分で歌って録音し直すことに決めたのです。

言葉では説明が難しいのですが、この歌を通して、子どもたちが持っている「大事な世界」を表現したいと思いました。大人の想像以上に小さな世界。お父さんがいて、お母さんがいて、きょうだいがいて、ペットがいて……。ここに登場する人やものが、子どもの世界を作っています。特に家族は、子どもにとって何より大切。それが崩れると、子どもの世界も崩れてしまう。

どんな子どもにも、安定した居場所が必要なのです。いつでも自分の帰りを待ってくれている「家」がある子は、弱いものいじめなんかしません。家族を中心とした世界があるから、安心して成長できるんです。その点を、大人たちはもっと真剣に考えてほしいと思います。

歌が終わっても、最後の音がいつまでも響いているでしょう?これは、意図的に長くしているのです。子どもから見た「大事な世界」の余韻を、ぜひ感じとってください。

 

M19:Close Your Hands

『むすんで、ひらいて』は、名曲ですね。英語版が完成して、最高に嬉しいです。世界に広まることを祈っています。ヘンリーおじさんは、この歌を3番まで作ってみました。「手を開いて」の後に、腕を組んだり、手をたたいたりして遊べます。この歌も、クラスで使えますね。

「その手を上に」の箇所では、英語で何と表現するか迷ったのですが、最終的には、「And now“Banzai”over your head」としました。Banzai (ばんざい)は、英語にもなっています。録音のときも、子どもたちは喜んで Banzai をしていましたよ。

 

M20:Goodnight My Little Boy / Girl

子守唄とクリスマスソングは、歌を書く人なら誰でも1曲は書いてみたいと思うものなのです。子守唄は、ここで実現させました。クリスマスソングは、CD3に予定していますよ!

歌の先生がママ役、そして私がパパ役として歌いました。歌の先生は、元ミュージカルスターです。私も負けられません!2人でうまく、雰囲気が出せたと思います。

 

M21:(Sing Along) The ABC Song

1番と2番の歌詞を歌ってくれたのは、アフリカから来た姉弟でした。彼らのパワーあふれる歌声には、圧倒されましたね。そこから始まり、この歌は全部で15名が歌っています。5歳ぐらいから12歳ぐらいまでの子どもたちですが、すごい迫力だと思いませんか?子どもたちのパワーの爆発です。聴いている子どもたちもつられて、一緒に歌ってしまうことでしょう。

ちなみに、「U is Uncle」のあとに「Henry」なんて歌っているのは、子どもたちのアドリブです(笑)。

 

M22:.I Want to Take You to Hawaii

「君をハワイに連れて行ってあげたい」、こんなことをご主人に言われたら、どうしますか?この歌は、寒い寒い、2月のNew Yorkで書かれました。歌ができあがって、先生方に聴いてもらうと、みんないっせいにため息。The closing song (締めくくりの歌)に採用が決まりました。録音には、私の2人の息子たちも参加してくれたんですよ。

歌を聴いたワイフがクレームを入れてきました。「歌ばかりで、私をハワイに連れて行ってくれない!」(笑)。

そこで録音から2年後に、家族全員でハワイに行きました。1月の末で、気温は27℃。New Yorkでは最高気温が1℃の頃でした。歌詞の通り、海が見える部屋を借りました。ノンビリした最高のバケーションになりましたね。

ただし、これから歌を書くときは気をつけなければ…と思いました。間違っても、「君に10カラットのダイヤを買ってあげよう」なんていう歌は書きません(笑)!

 

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